あなたはだれ?

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(「泣かしてごめん」のつづき)

翌日の登校時にさとちゃんの家に友だちと連れ立って迎えに行った。
玄関で母親が出てきた。
「さとはしばらくお休みするね」
――えっ? もしかして昨日、私が泣かしたから?
罪悪感で胸が苦しくなった
学校を終えて下校時にひとりでさとちゃんの家に寄った。
「さ~と~ちゃ~ん!」
さとちゃんが姿を現した。
私は「昨日はごめんね」と謝っていると、父親も出てきて、なぜか笑っていた。
――笑わなくても⋯⋯。
さとちゃんのようすがおかしい。
――どうしたんだろう? なにも話さない。
玄関で困っていると、母親が忙しそうに帰ってきた。
「ごめんね。さとはこれから出かけるから、しばらく会えないのよ」
私は追い立てられるように外に出された。
帰ろうとすると、後ろから呼び止められた。
「ありがとう。これからも、さとと仲良くしてやってくれ」
父親だった。
なんだか悲しくなった。
それからしばらくさとちゃんとは会えずにいた。

さとちゃんはずっと学校を休んでいた。
数週間経ってから、私はさとちゃんの家に行ってみた。
さとちゃんは祖母らしき人とふたりで家にいた。母親は仕事で不在だった。
「引っ越すことになった!」
「えっ? なんで?」
「お父さんが死んだから⋯⋯」
「――えっ?」
――本当に?
詳しく聞くと、私がさとちゃんの父親と会ったその日に、父親が亡くなったらしい。
さとちゃんは泣きながら、父親ががんで入院していたことを打ち明けてくれた。
――でも⋯⋯あれ? 私、お父さんと話したよ? あれれ? なんで私は会ったこともないのに、あの人が父親とわかったんだろう――不思議!
私は父親に言われたことをさとちゃんに伝えた。
さとちゃんは驚いてた。
そして「ありがとう」って言ってくれた。
これが最後の会話となった。

現在、風の噂では彼女は看護師になったらしい。おそらく父親の病気がきっかけなのだろう。
なぜ私が会ったこともないさとちゃんの父親の霊をその人だとわかったのかは謎である。
その後も彼女の父親の顔を知る機会はなかった。
もし人違いだったら⋯⋯。
子どもだったから、しかたないか(笑)

 

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