赤飯地獄

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北海道ではこの甘納豆の赤飯が定番だ。惣菜でも普通に売られているし、小豆の赤飯を探すほうがむずかしい。
「ご飯に甘い豆は気持ち悪い?」
いやいや、意外に癖になるほどおいしい。

赤飯といえば、今でも不可解なできごとがあった。
今から20年くらい前の話。あるデパートのミシン屋で、1日ソーイングの洋裁講師をパートで引き受けた。
週3回で2か月間の契約だった。

そこは男性の社長と私しかいないふたりだけのショップだった。
私が講師をしているあいだに、社長は販売をしていた。社長が配達に出ると私が店番をした。
昼食は交代でとるだろうと思っていた。

「紗依さん、お昼なのでいっしょに行きましょう」
――えっ? 店はどうするの?
社長は周りを片付けて「食事中」の札を立てた。

どこへ行くのだろうとついていくと、デパートの社員食堂だった。
――まぁ~、普通はそうよねぇ~。
メニューを見て何を食べるか選んでいると、
「あっ! 紗依さん、これ……」
社長がタッパーに入った手弁当を出した。

――えええ~っ! 私の分も作ってくれたの?
「すみません。ありがたくいただきます……」
タッパーを開けると赤飯だった。
――えっ? なんで?
「なにかいいことありました?」
「いや~、なんにも……」と社長は言う。
――まぁ、いいか。
腑に落ちないが赤飯だけをおかずなしにいただいた。

次の出勤日も社員食堂に連れていかれた。
また社長は赤飯をくださる。
私は断る理由もなく、赤飯だけをおかずなしにいただいた。

もう私は社長が弁当をもってきてくれるものだというつもりになっていた。
経済的だし、まずくもない。パートだから安い労働賃金の身としては助かる。
――わくわく、今日はなにかなぁ~。えっ? また赤飯! な、なんで?
さすがに理由を聞いた。
「あの~、赤飯好きなんですか?」
「いや~べつに……」
――えええ~っ! じゃ、なんでぇ~?

それから2か月間、週3回の出勤日は毎回、赤飯のおかずなしをいただいた。
さすがに飽きた……。が、ありがたく頂戴した。

でも……、なんで赤飯だったのだろう?
いまだに謎なのだ(笑)

あ、そうだ。この社長はもう他界しているので、霊感で聞いてみよう!
「近所のスナックで、ママが毎日、持って帰って食べなさいとくれたので、飽きて紗依さんにも食べてもらった」
そういえば生前、あの社長、毎日スナックに行ってたなぁ。
「俺は忙しいんだ」と言って、すぐ帰ってしまった。
まだ生きてるつもりみたい。仕事、忙しいんだね(笑)

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